梅の効用−クエン酸
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クエン酸とは、梅だけではなくレモンなどの柑橘類に含まれている
有機酸の一種です。
成熟した梅には比較的多くのクエン酸が含まれています。
クエン酸は、梅干し1個には約1g、レモン1個には約4g含まれています。
爽やかな酸味が、クエン酸によるものなのです。
クエン酸は梅やレモンのほか、ライムやグレープフルーツ、黒酢などにも
含まれています。
この、クエン酸には、以下に記す通り体に良い様々な効果があります。
まず、クエン酸には、「防腐・殺菌作用」のあることが知られています。
現在でも、クエン酸の効果とは認識していなくても、
梅干を入れていれば、お弁当が腐りにくい、という
生活の知恵としてよく知られています。
日の丸弁当や、梅干のおにぎりが、当たり前のこととして
根付いているのは、この、クエン酸の防腐・殺菌作用のためなのですね。
また、クエン酸には、「食欲を増進させる」効果があります。
梅干の酸っぱさに刺激され、食がどんどん進んだ、という経験を
お持ちの方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。
次に、クエン酸は、『唾液』や『胃液』や『消化酵素』の分泌を高めて、
「消化吸収を助ける」という働きも有しています。
胃腸の動きを活発にさせる働きもありますので、
「便通がよくなること(整腸作用)」や、「新陳代謝が活性化される」、
ということでも知られています。
クエン酸のおかげで、体全体が、動き始めるのですね。
更にクエン酸は、「疲労回復」にも役に立つとされています。
その仕組みは、細胞内のクエン酸回路(TCA回路、クレブスサイクル
とも呼ばれています)と呼ばれる機能と関係しています。
クエン酸は、このクエン酸回路を効率よく働かせるために必要となる成分なのです。
このクエン酸回路の重要な働きとは、糖質や脂質などのエネルギー源から私たちが
生きていくうえで必要となるエネルギーを取り出すことです。
クエン酸回路のことを少し詳しく説明すると以下のようになります。
食べ物として摂取した糖質や脂質などのエネルギー源が体内で消化されて
焦性ブドウ糖(ピルビン酸)と呼ばれるものとなり、ピルビン酸が更に酵素分解されて、
「アセチルCoA(コエンザイムA)」になります。その後、細胞内のクエン酸回路に
取り込まれます。
そしてクエン酸からアコニット酸、イソクエン酸、アルファケト・グルタル酸、
コハク酸、フアール酸、リンゴ酸、オキザロ酸へと順次変化し、最終的に元のクエン酸へと
戻ります。このクエン酸が順次分解する過程でエネルギーが産生されるのです。
このクエン酸回路の働きが維持されていないと、ピルビン酸が乳酸(疲労物質の一種と
考えられている)という酸化物となって体内に蓄積しされてしまうのです。
したがって、疲労を早く回復させるためにはクエン酸が必要となるのです。